【概況】
4月28日から知床五湖は例年にない多量の降雪に見舞われました。降雪は5月4日まで7日間連続し、五湖駐車場での積雪は80cm以上に上りました。これに伴い、地上遊歩道も4月28日から全面閉鎖が続いてます。そのため、地上遊歩道でのヒグマ目撃情報はなく、道路沿いや高架木道においてもヒグマの活動を示す痕跡はほとんど報告されていません。
降雪が止んだ5月5日から数件のヒグマ目撃情報が報告されています。
五湖園地付近においては、少なくとも2組3頭のヒグマの活動が認められています。
【目撃情報】
5月5日
○12:15ごろ、高架木道最終展望台より海側方向にヒグマの目撃。ヒグマは単独、メス成獣クラス。
5月6日
○8:30ごろ、高架木道第2展望台と1湖の間に単独ヒグマの目撃。霧が深くその後ロスト。再目撃なし。昨日高架木道海側で目撃された個体と同一の可能性あり。
○一般より14:45ごろ、五湖‐ワッカ分岐で1頭連れ親子の目撃。同個体は道路を海側に横断し、高架木道方向へ移動したとのこと。同時刻に高架木道からもヒグマの目撃が続いた。
【痕跡情報】
○高架木道沿いに続く足跡を確認。駐車場入り口から第2展望台付近まで延々と足跡が続いていた。新旧2日程度。サイズ計測不能。
足跡は駐車場を横断し、山側から海側に抜けている。