2013/05/22

5月22日発信 知床五湖ヒグマ情報[2013年第13号]



 【概況】
明日でヒグマ活動期開始より2週間となります。
地上遊歩道におけるツアー中のヒグマ目撃は、本日が初となります。
目撃頻度は高くないものの、足跡等の新規痕跡はほぼ毎日確認されています。
また、 ミズバショウ等のまとまった食痕は確認されておらず、定着性の
ある個体は確認されていません。
例年の傾向として、ミズバショウの生育が進むとともに、遊歩道沿いの
ヒグマの定着がはじまると考えられます。
ここ数日で融雪が進行し、地上遊歩道を覆っていた積雪はほぼなくなり
つつあります。

【高架木道からのヒグマ目撃】
17:05ごろ、高架木道湖畔展望台から海側にヒグマの目撃。
ヒグマは単独で亜成獣からメス成獣クラス。高架木道からの距離は100m程度。
付近をぐるぐると走り回っていた。海側方向にロスト。

【ツアー中のヒグマ目撃】
15:30発のツアーが17:15ごろ、L-M間のループ外でヒグマ目撃。目撃したのはツアー参加者で、引率者は未確認。 目撃者によると、ヒグマは単独で飛び跳ねるように走っていたとのこと。
ツアーは継続し、高架木道から退出。

【新規痕跡情報】
○L地点付近に足跡。前掌幅15㎝以上でオス成獣の可能性あり。ループ外に移動。
新旧1日以内。
○F~G地点間に足跡。前掌幅15cm以上。 逆路方向に遊歩道場を移動し、ループ外に
抜けている。新旧1日以内。