【概況】
知床五湖地区周辺では、散発的なヒグマの目撃や痕跡が確認されていますが、特定個体の度重なる目撃などはなく、定着性は低いと判断されます。地上遊歩道内での目撃は5月10日のヒグマ活動期開始以降2件に留まっています。ミズバショウの生育は進んでいますが、ヒグマによる摂食は確認されておらず、五湖周辺に特別餌資源は少ないと考えられます。
【痕跡情報】
地上遊歩道上I~K地点間の遊歩道上に足跡。前掌幅15cm-16cm。新旧半日以内で逆路方向に移動。昼のツアーの合間に通過したと推定。オスの個体と考えられる。数百mにわたって遊歩道上を移動した様子。